

- このコーナーは遠藤英俊(えんどう ひでとし)先生(国立長寿医療研究センター 内科総合診療部長)の監修により制作しております。


- 認知症の基礎知識 原因疾患と診断 認知症フォーラム鳥取会場
- 認知症の症状の一つが「もの忘れ」ですが、年のせいによる自然なもの忘れとは違った特徴があります。医師の?田さんがその違いについて事例を挙げながら説明しました。認知症のさまざまな原因疾患についても紹介。最も多いのは、全体の半数を占めるアルツハイマー型認知症ですが、症状が特徴的なレビー小体型認知症も増えてきました。認知症かどうかは、問診、認知機能テスト、画像検査などの結果から総合的に判断しますが、近年はSPECTという検査で脳の血流の状態を調べることで原因疾患までわかるようになっています。

- 認知症の治療 抗認知症薬とケア 認知症フォーラム鳥取会場
- 認知症治療の基本は薬物療法で、現在は4種類の薬が使えます。認知症を完全に治すことはできませんが、早く使うことで病気の進行を遅らせることができるようになりました。また、治療を進めつつ、個人個人に合わせた環境調整や適切なケアを提供すれば、症状をさらに改善することが期待できます。症状が改善すると、介護をする家族にもゆとりや張り合いが生まれるなど、全体を良い方向に動かすことができるのです。

- 認知症の症状 BPSDを改善するために 認知症フォーラム鳥取会場
- 認知症の症状は、中核症状と周辺症状に大別できます。脳の障害が原因の中核症状は、認知症になると誰にでも現れるもの。一方、周辺症状は人によって現れ方がさまざまで、家族は対応に苦慮することが少なくありません。しかし近年は「BPSD」と呼ばれるようになり、原因を取り除く努力をしたり、薬などで積極的に改善を試みたりという流れに変わってきています。とくに漢方薬は有力なBPSD対策として注目され、抑肝散という薬は認知症による精神症状を抑える効果が高いと期待されています。

- 認知症の診断・治療 〜医療と介護の連携〜 認知症フォーラム鹿児島会場
- 認知症では正しく病気を診断することが、治療の第一歩になります。認知症の疑いがある場合には、問診、認知機能テスト、画像といった検査が行われますが、中でもSPECTという検査法は、脳の血流の状態を画像上で確認できるため、原因疾患まで診断することが可能です。認知症と診断された場合、治療の基本は薬物療法で、現在は4種類の薬が使えるようになりました。しかし薬で認知症を完全に治すことはできないため、早い段階から適切なケアを併用して症状を少しでも改善することが大事です。

- 認知症の症状 〜中核症状と周辺症状(BPSD)〜 認知症フォーラム鹿児島会場
- 認知症の症状は、中核症状と周辺症状に大別できます。中核症状は認知症になると誰にでも現れる症状ですが、周辺症状(BPSD)は人によって現れ方がさまざまで、家族は対応に苦慮することが少なくありません。かつては力で押さえつけることが多かったBPSDですが、近年は回想療法や音楽療法といった非薬物療法で症状を改善しようという流れに変わってきています。また、漢方薬もBPSD対策のひとつとして使われており、中でも抑肝散という薬は精神症状を抑える効果が高いと期待されています。

- 認知症の種類と症状 認知症フォーラム三重会場
- 「もの忘れ」は認知症を早期発見するための重要なサインですが、「年だから」とそのままにしてしまう人も少なくありません。そこで冨本さんが、年のせいのもの忘れと認知症のもの忘れの違いを具体的に説明しました。なお、認知症にはアルツハイマー型だけでなく、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などさまざまなタイプがあり、タイプごとに脳がダメージを受けている場所や症状に違いがあります。こうした脳の変化は、SPECTという脳の血流の状態を示す画像検査である程度までなら確認することができるようになりました。近年、SPECTのような画像診断は大きく進歩していて、症状が軽い段階でも病変を見つけられるため、認知症を早期発見するツールとして期待されています。

- 認知症の治療 新薬登場 認知症フォーラム三重会場
- 10年ほど前に「塩酸ドネペジル塩(アリセプト)」というアルツハイマー型認知症の治療薬が登場して以来、認知症の治療は大きく変わりました。認知症を完治させることはできなくても、症状の進行をある程度抑えられ、早めに薬の服用を始めれば、いい状態を長く保てる可能性が高くなったのです。さらに2011年には数種類の新薬が使えるようになり、中でも「メマンチン」という薬は、塩酸ドネペジル塩などとは作用機序が違うため、塩酸ドネペジル塩の効果がなくなったときに使用したり、併用したりすることもできます。また、「リバスチグミン」という薬は貼り薬なので、内服薬を飲めない患者さんには救いになります。ただし薬だけに頼るのではなく、薬を最大限活用しつつ適切なケアを提供していくことが、いい状態を長く保つことにつながっていくのです。

- BPSDへの対処と漢方薬の効果 認知症フォーラム三重会場
- 認知症の症状は、中核症状と周辺症状の2つに大別できます。中核症状は、認知機能の低下による記憶障害などのことで、認知症の人には必ず現れる症状です。一方、周辺症状(BPSD)の現れ方は、抑うつ、興奮、妄想、徘徊などさまざまで、出る人もいれば出ない人もいます。かつては「問題行動」と言われていただけにBPSDへの対応は難しく、介護する家族の負担は少なくありません。しかし体調や生活環境などが原因でBPSDが悪化している可能性も高いため、原因に応じた適切な対策をとることで、症状が抑えられることもあります。なお、漢方薬も有力なBPSD対策のひとつで、主に使われているのは「抑肝散」という薬です。認知症によるイライラ、不安感、うつ症状といった神経症状の改善が期待できます。

- 支え合う地域の力 認知症フォーラム三重会場
- 比自岐地区の取組みを参考に、認知症になっても住み慣れた地域で暮らしていくにはなにが必要かを考えます。ボランティアや行政による生活支援はもちろん必要ですが、認知症の人や家族には『医療』こそが何よりの安心になります。冨本さんは「二人主治医制」を推奨。「ふだんは身近なかかりつけの医師が診て、認知症専門医が専門的な分野をフォローすればいい。両者が連携を取り合い、医療を含めた地域全体のネットワークを構築することが重要です」と話します。さらに理想的な地域ネットワークを作るための知恵を、パネリストたちがそれぞれの立場から出し合いました。

- 校舎のない学校A 医療と福祉の連携 認知症介護
- 認知症の人を支える上で医療と福祉の協力は不可欠ですが、職種ごとの縦社会になっていることが多く、十分な連携ができているとは言えません。サンビレッジ新生苑では、職種間の連携を進めるため、独自の研修を実施しています。研修では、専門職が少人数のチームを作り、往診訪問介護などに参加しながら、実体験を通して学んでいきます。研修生たちは、他職種の仕事ぶりを間近で観察し、その中で自分が感じたことを発表して意見交換を行います。話し合ううことにより、利用者本人が何を望み、周囲は何をすればよいのか、次々とアイデアが生まれていきます。理事長の石原さんは「縦社会の枠を外し、横社会へと広げていくには、自分以外の職種の仕事を理解し、互いに尊敬しあうことが大事です」と、話しています。
