認知症フォーラム.com

ホーム本人の声、家族の声「ぽーれぽーれ」2008年7月号(336号)

本人の声、家族の声

このコーナーは『(社)認知症の人と家族の会』の協力で制作しております。

お便り紹介
「6月号『あまりにも早い進行』を読んで」山口県・Tさん 男
私は精神科病院の勤務医として、日々、認知症の患者さんたちに接しています(「治療」とは言えませんが)。千葉県Yさん、「52歳のご主人が若年性認知症で老健施設入所中、住宅ローンの返済が難しい」とのこと。まだお若くておそらく仕事をやめ、(本来は高齢者の)施設に入所されるなど、本人、ご家族ともに大変だろうと思います。施設で穏やかな生活ができていればいいですね。若年性認知症で現在既に高度の状態にあるとして、生命保険に加入していれば種類によっては「死亡、または重度後遺障害」に当たります。生命保険会社は近年の不払いから一転、再調査を進めており、私たちも何年も前のことについて診断書を依頼されることが増えています。保険の担当者に話してみてはどうでしょうか。現時点で使える制度は全部使い、今後症状が進行すれば(悲しいことですが)その時になって利用できる点が拡大するかもしれません。Yさんが心配。不安を少しでも減らせたらと思います。
「70年前の実家に向かって歩く母」青森県・Tさん50歳 女
今年になって、母(認知症になって8年)のすすみ具合が早くなったように思って心配していました。4月に警察から連絡が来て、母が保護されたことを知らされた時は、大きなショックでした。今までなかったことでしたので、今後の対応も併せて、兄弟に相談をしました。母は、自分の父母と大勢の兄弟(母は11人兄弟の9番目)に囲まれてにぎやかに過ごしている実家に帰ろうとしているのです。兄弟のほとんどはもう亡くなっている今の時代から、70年前の当時の実家に向かって歩いているのです。母の笑顔が1日でも長く続くようにと、心を砕く毎日です。
「その人らしいケアのために」徳島県・Kさん46歳 女
デイケアの事業所で働いていますが、現状として同じ施設内で若年性認知症(アルツハイマー型)の利用者様と高齢認知症の利用者様をケアしている状態です。若年性の方にはやはりBPSD(行動・心理)の症状が出現するため、高齢者にとっては危険を伴います。現場からの要求としてはやはり、その人に合った環境でケアをできればと日々考えています。「その人らしい」ケアのために勉強して頑張ります。
「養護老人ホームの現状」長野県・Hさん62歳 女
今年度から養護老人ホームに勤務することになりました。本来、養護老人ホームは自分のことは自分でできる方が入られるところです。しかし、100名の入居者の内82名が要支援か介護状態です。職員の基準は十分に改善されてはいません。とくに認知症の方に対して十分にかかわれないことが申し訳ないと思っています。もっと人手があればと思う毎日です。悩みです。

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