コンピューター断層撮影(Computed Tomography)の略で、画像検査法の一つ。 体にエックス線を照射し、通過したエックス線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することによって体の内部を画像化する。認知症の診断では、脳の形を調べるCT画像やMRI画像が使われることが多く、たとえば脳のCT画像で、脳全体の萎縮に加え、記憶を司る海馬の萎縮がみられると、アルツハイマー病の疑いがあると判断する。一方、血管性認知症では、出血や血管の梗塞(詰まり)などがわかる。ただし画像検査だけでなく、問診や認知機能テストの結果も総合して慎重に診断する必要がある。
中規模以上の病院であればCTの設備は整っているところが多く、MRIやSPECT、PETといった他の画像検査に比べると受けやすい。
認知症キーワード
CT(コンピュータ断層装置)
しーてぃーこんぴゅーただんそうそうち
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