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あと30年一緒に 〜“お母ちゃん”が戻ってきた〜

概要

河内長野市(大阪)の自宅で一人暮らしをしている西井享子さん(88)は5年前に認知症と診断されました。
診断当初は介護を拒否して体が徐々に衰弱し、もともと仲の良かった娘の広美さんとの関係もこじれてしまったそうです。

在宅医の山口竜司医師は「親子の関係を修復しないまま最期を迎えてほしくない」と打開策を模索し、まず薬の処方を見直しました。漢方薬で身体全体の機能を高め、食べ物を受けつける体内環境をつくり、そのうえで高カロリーで消化吸収の良い甘酒を活用することで、享子さんの身体が本来持っている力を取り戻すことに成功しました。

享子さんは少しずつ回復。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになり、表情も穏やかになってきました。
さらに広美さんとの関係も改善。きずなを取り戻した母娘は「あと30年一緒に生きよう」と約束を交わしているそうです。そんな二人を、山口医師やさまざまな専門職がチームを組んで見守り、支え続けています。(11:34)

【2018年8月17日公開】