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「影を慕いて 男性介護者の喪失と葛藤」〜裕子さん もう一度話したかった〜

概要

岩手県宮古市在住の田中圭介さん(73)は、今年4月に妻の裕子さん(享年70)を亡くしました。

裕子さんは10年ほど前にレビー小体型認知症を発症。
当初は認知症に関わる知識がほとんどなかった圭介さんですが、裕子さんが少しでも快適に過ごせるようにと勉強を重ね、寄り添ってきました。

6年前からは裕子さんが小規模多機能施設「さくらつつみ」を利用することになったのを機に、圭介さんも介護スタッフとして入職。施設管理者をしていた古山文美子さんらの協力を得て、穏やかに看取ることもできました。

裕子さんが亡くなった後もさくらつつみで働き続ける圭介さんは「まだ一緒にいるような感じがする。心の中でずっと生きているという気持ち」と話します。
明るく積極的な性格だったという裕子さん。圭介さんは「いつまでも自分が悲しんでいたら嫌だろう」と前を向き、新たな一歩を踏み出しています。(13:54)

【2020年9月28日公開】

若年認知症~ともに生きる夫婦の日々~ 「彼女の言葉を待っている」 Part 1
若年認知症~ともに生きる夫婦の日々~ 「彼女の言葉を待っている」 Part 2
若年認知症~ともに生きる夫婦の日々~ 「彼女の言葉を待っている」 Part 3
若年認知症~ともに生きる夫婦の日々~ 「彼女の言葉を待っている」 Part 4