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早川一光医師 最後の講義

概要

医師の早川一光さんは、戦後、京都市西陣で診療所を立ち上げ、「在宅医療」が一般的ではなかった時期に、積極的に地域に出る活動を展開。病院を出ても安心して医療を受けられる体制を整えました。また認知症医療の草分けでもあります。しかし現在は自身ががんになり、自宅で在宅医療、在宅介護に支えられながら生活しています。そんな早川さんが立命館大学で福祉を学ぶ学生たちに行った社会福祉概論の講義の様子を紹介します。終戦とともに医学部を卒業し、戦争で命を落とすことなく医師になった自らの経験を絡めながら、「困っている人に手を差し伸べようとする気持ちこそが福祉の原点だ」と訴える早川さん。理論ではなく経験から導き出された貴重な話に、学生たちは熱心に耳を傾けました。
(24:24)

出演者

早川 一光(はやかわ・かずてる)さん

1924年生まれ。愛知県出身。京都府立医科大学卒業後、京都市上京区西陣に住民出資の白峰診療所を開設。診療所が発展して開設された堀川病院で院長、理事長を歴任し、往診や訪問看護など在宅医療に力を入れた。現在の「認知症の人と家族の会」の立ち上げにも尽力。医学や哲学、宗教などの枠を超えて人間を考える「総合人間学」を唱えた。
NHKでドラマ化された「わらじ医者京日記」(第34回毎日出版文化賞)など著書多数。