ー お便り紹介 ー
新潟県で母上を介護しているあなたへ北関東・Aさん 女
7月号で「私の近況…」をよせてくださった新潟県のDさんへ。4月号に「春夏秋冬の冬のとき」をよせた本人です。母上を在宅で介護されて、15kg位痩せて、変形性腰痛症、顔面神経麻痺になっているとのことです。今まで母上のためにあなたのすべてのエネルギーを注いできたことでしょう。しかし介護者であるあなたの命が尽きてしまうことを母上は望んではいないのでは。施設に入ることによる経済的負担について、特養やショートステイには「介護保険負担限度額認定申請」があります。収入に応じて負担費用が変わります。そして母上は食が細くなっているとのこと。私の母は認知症が進んだある時期から自力で食物を口に入れることが困難になりました。脳みそと手足の動きがちぐはぐになって、歩行も困難になりました。当初は理解できませんでしたが、介護の勉強で施設に実習に行ったとき、介護士の方が車いすの利用者に丁寧に食事介助をしているのを見て、食事介助の必要性がなんとなくわかりました。認知症は本質的なものを学ぶことが大切だと実感しました。私がDさんの文章を読んで感じたことは、介護者である「あなた」を大切にしてほしいことです。医療はとても大切ですが、その他にも支援を受けられるかもしれません。地域にある地域包括支援センターなどは全般的な相談が可能です。ぜひ相談してみてください。
1月号埼玉県Cさんへ、私の場合をお知らせしたくて…京都府・Cさん 女
私の母は90歳で、アルツハイマー型認知症で要介護3です。令和4年9月から特養にお世話になっています。面会には1ヶ月に1回行っています。コロナの面会制限があり、5ヶ月間ほど会えない間に私のことが誰だかわからなくなってしまいました。けれども、毎日面会に行くと、「やぁ、久しぶり!」とうれしそうにします。私のことを「誰かわからないけれど、何か知ってる人」と認識しているようです。話しかけても答えはちぐはぐで、もはや会話になっていません。でも、いつ行ってもニコニコして顔色も良く幸せそうです。そんな母を見て特養にお世話になって良かったと思います。母は弟家族と同居でしたが、お嫁さんの言う事は聞かないので、お嫁さんは介護に苦労されていました。お嫁さんも大変でしたが、母も母で自宅に居てもストレスがあったようです。私は10年間、毎週休みの火曜の午前中に実家に行き、母の話し相手をしていました。最後の方は何回も同じ事を聞いてくるし、話題もなくなり、母と居るのが苦痛になってきました。そのうち、排泄の問題、便をもらすようになり、自分でできないのに汚れた下着を片づけようとして、部屋中便まみれとなり、どうにもこうにもならなくなり、特養へ入れてもらうことになりました。今母が特養に入って、皆がそれぞれ充実した毎日を送っています。特養に入ったことで、母が私のことを娘だということを忘れてしまって寂しくはありますが、何より母が「今、何も困っていることはないわ」と幸せそうに話すのをみて、私も幸せです。私にとって母自身が幸せなことが一番大事なことです。そして、もうひとつ、施設に介護をお願いすることは、何も悪いことでは無いと思います。
大学で研究中です大阪府・Dさん 女
認知症だった祖父は3年前に亡くなりました。祖父は二世帯住宅で一緒に暮らしており、看護師さんと母がお世話をしていたのですが母は医者なのですが介護鬱になってしまいました。私は今後、もし家族が認知症になったら正しいケアをしてあげたいと思ったので入会させていただきました。また大学4年生で卒業研究に認知症についてを研究しています。その研究にも活かしたいと思ったので入会させていただきます。