ー お便り紹介 ー
11月号の大人用の紙パンツを読んで大分県・Cさん 女
大人用のパンツは、私も最初は色々な物を買っては試していました。ある日デイケアの人から「Lサイズを買ってみては」との事でした。それをはかすと、ぴったりでしたが、中のパットは友達に聞いて、5回分〜6回分吸収のものをして夜用にしています。大きなおねしょシーツは敷いてその上に主人を寝かしています。冬になると汚すことが多くなり服を着替えさせてたりするのが大変です。紙パンツ用等のその他含めた用紙を市の方に出しましたが、市の方もいろいろな条件があるのでしょう。だからもらえる物ももらえない事かな?とにかく安い時に買うか、年金を貰った時にいろいろ考えて買っています。いろいろな制度があるけどむずかしいです。
主人とともに…島根県・Dさん 女
主人と小さいながら会社を経営し、定年後は二人で趣味、旅行とゆっくりと暮らすのが夢で頑張って来ました。71才になった頃、話すこと、やることに、違和感を感じるようになりました。病院へ行くとアルツハイマー型認知症と診断され途方にくれました。オレンジカフェ家族の会にご緑を頂き、アルツハイマー型認知症について、少しずつ理解出来るようになりました。徐々に認知症は進みじぶんの家に居ながら家に帰ろうと言ったり、此処があんたの生まれた家だと説明しても、違うと言って聞きません。よし!じゃあ、あんたの言う家に行ってみようと道案内をして、私が運転して、主人の言う家に出発する。この道を右、次左と道案内するが最後には我が家にたどり着く。本人はそれで安心するということが分かりました。又家に帰ると言えば「ちょっと待ってね、これだけ用事を済ませたら帰ろうね、今日はビールを飲んだから車は運転出来ないからあるいて帰ろうね」と言えば「じゃあ、今日は此処にもう一晩とまろうか」と言い出します。「それもいいかもね」と答えると納得するのか寝る支度をします。夜中のトイレの場所が分からず、失敗を繰り返すこともあり、今は紙パンツをはかせるようにしています。風呂上がりパジャマのズボンの上に紙パンツをはくこともあります。着る服もちぐはぐで笑うしかない時も多々あります。今は要介護2で週に3回送り迎えしていただき3時間位リハデイに通っています。本人も楽しみにしている様子ですが、何をしたのか聞いても何も覚えていません。けれども笑顔で出て行き笑顔で帰ってきます。皆さんにご迷惑をかけながらも、支えて頂き有り難いと思っています。これから先、認知症は進んでいくことと思います。これがベストだという介護の答えはなく、私も心の余裕がないまま、多くの人の助けを借りながらの日々ですが、主人とともに歩んでゆこうと思っています。
父の介護を振り返って埼玉県・Eさん
振り返ってみると、(父の)心臓の疾患にもっと早く気づけなかったものかと思われます。また令和5年の1年間で認知症が急に進み、その対応、例えば紛失したものの再発行など事務的なことに手間を取られてしまい、本人の気持ちに寄り添っている時間が無かったことも悔やまれます。父は認知症になってからも性格はほとんど変わらず、嫌なことをすぐ忘れてしまうせいか穏やかなものでした。(中略)幼少時からずっと同じ場所に住んでいたためかもしれません。またもともとすぐ感情をあらわにし、思ったことをぱっとロに出す性格だったからかもしれません。父の介護に取り掛かるのが遅くなってしまった一番の理由はなんと言ってもコロナ禍のせいです。そうでなければもっといろいろなことに取り組めたでしよう。母の介護を始めた時と比べると、保険外のものも含めてさいたま市内で頼るべき事業所は本当に増えたと感じました。