ー お便り紹介 ー
両親への自責の念福島県・Bさん 60歳代 女
10数年前に認知症と思っていた父が倒れ、救急搬送され、悪性リンパ腫、脳腫瘍・・・余命数日と告知された時、受診をためらい続けた自分を長年責め続けました。亡くなってから病名を母に教えても理解できず、だんだん穏やかだった母を混乱させ、認知症が進行したのでは・・・と思うこともありました。友人たちに「貴女は頑張ったんだから・・・」と慰められても、頭では分かっているものの受け入れられず、家族の介護体験を公の場で話す事で、少しずつ心の整理がついた気がします。当時のケアマネさんに再会し、「あの時は最善を尽くしたはず」の言葉にもう自分の人生を振り返っても仕方がないと思えるようになりました。
明日は我が身京都府・Fさん 50歳代 男
10年以上ケアマネージャーをしており、認知症の人を何人も援助してきましたが、まさか自分の母親が認知症になるとは!「明日が我が身」とはまさにこのことだと認識しました。進行が速く、弟との二人暮らしが困難となったため、同居することとなり、家族の大変さを実感しております。
「家族の会」に支えられて秋田県・Jさん 70歳代 男
家内(アルツハイマー型認知症・要介護3)を介護して12年目になります。苦しく、追いつめられた時期もありましたが、どうにか一つ一つ乗り越えてこれました。これも「家族の会」の皆さんに支えられてのことであり、感謝でいっぱいです。