ー お便り紹介 ー
認知症の対応を勉強してほしい奈良県・Bさん 50歳代 女
4月中旬の早朝に、グループホーム入居中の義母は排便後に胸が痛いと訴えました。血圧の上が80位で、汗が出てきて、顔色も悪く、すぐに救急対応になり、総合病院に運ばれました。意識はあったそうです。病院に入り、ひととおりの問診をして、点滴、酸素と処置が行われていくのですが、「自分は病院に勤めていて、何故、違うところの病院でこんな事をしなくてはいけないのか」と点滴を外したり、酸素を外したりしていました。また、「なぜ、 自分はここにいるのか」と激しく聞いたりしたそうです。家族が着いた時には、病院側からうちでは対応できませんので、ご家族さえよかったら引き取って下さいとのことでした。本当に体調を崩していたら、そんな時はどうしたらいいのでしょう。認知症の対応を病院としてもっと勉強してほしいと思いました。
看取りました宮城県・Eさん 50歳代 女
今年の1月に姑を病院で看取りました。点滴となり丸2年生きることができました。息子である夫は「生きられるだけ、生きてほしい。延命処置は望まない」と主治医に頼んでおり、その通りにして頂きました。亡くなる1ヵ月前まで、病院内のデイサービスで得意な歌をうたっていました。アルツハイマー型認知症と疑われてから19年目に亡くなりました。 最期は不整脈となり、心臓が弱くなり、3日後に眠るように亡くなりました。嫁の私は、12時間前に姑と会い、好きな歌を私がうたうと目を開けて口を動かしました。「ありがとう」と言って貰ったように思いました。成年後見制度を使い、遺産分割もしました。義理の姉達は「あっけなかった」と言いますが、夫と私は「やってあげられる事は全てやった」と言う気持ちです。
『ぽ~れぽ~れ』は指針として活用静岡県・Fさん 80歳代 男
20年前に糖尿病を発症し、その数年後に認知症を併発した家内を抱えて介護に専念しました。介護を続けている時に、「家族の会」の方々からお知恵と励ましを戴き、4年前、満足と感謝のこもった笑顔を残して逝ってくれました。臨終寸前に見せてくれた罹病前を思わせる美顔は、私へのご褒美とありがたく受け取っております。「ぽ~れぽ~れ」に掲載される記事は、何れも認知症という厄介な病気に向かって、過去・現在・未来への経験から対策まで誠によく書かれており、その時々の指針として活用させて頂きました。今後ますますの増加が見込まれる方々のためになれば…と、引き続き会員の端に加えさせて戴いております。