ー お便り紹介 ー
認知症の人の終末期医療滋賀県・Bさん 男
私の妻はアルツハイマー型認知症(要介護4)で、グループホームに入居中です。現在は身体的に特に問題はありませんが、将来、妻の終末期をどのようにすればよいのかを考えることが多いです。私自身は尊厳死、自然死、可能なら安楽死を望む人間なのですが、妻が今後重篤な病を発症した時、どのような医療を受けるかを悩んでおります。尊厳死は、本人の意思確認が大変重要なことですが、認知症の本人にはできません。妻は治る見込みのない認知症で、10数年の苦しい闘病生活をしており、それ以上の苦痛を伴う医療を受けさせたくありません。苦しい闘病生活から解き放たれ、両親の待つ天国へ届けてあげたいと望んでいます。本人は自分の意思を伝えることはできませんが、そのような状態で家族としてどのように医療と接すればよいのか特集を組んでほしい。認知症の人の尊厳死を認める立法を政府に働きかけてほしい。
今の生活が続きますように…兵庫県・Cさん 女
15年前に父が亡くなってから、一人暮らしの92歳の実母。10年前にアルツハイマー型認知症と診断されました。デイサービスやヘルパーさんを利用していましたが、5年前に私が仕事を辞めて、実家(兵庫県)と自宅(神奈川県)を往復する生活をしています。実家の地域にある「家族の会」に発足時から母と参加しています。「ぽ〜れぽ〜れ」の『忙中“感”あり』の、たのしみは…で始まる独楽吟のところは、いつも母が声を出して読むことになっています。周りの皆さんの温かい声かけがあり、つどいは母娘ともに安心して参加できる場です。自分で歩けて、食べて、トイレに行ける、この生活がいつまでも続くように願う毎日です。
高齢になってからの介護は大変千葉県・Eさん 女
長い介護生活で大変なこともありましたが、その時々に応じて勉強したり、工夫をしたりしてやってきました。認知症の症状が出た時はわからないことばかりでした。もっと認知症のことを知りたいと思い、勉強して認知症介助士の資格を取りました。知らないことを知ることで、精神的にとても楽になりました。夫の状態もとても良いです。ただ、やる気はあっても身体がついていかなくなって、少しずつ壊れてきています。先のことを考える時期がきていると思っています。高齢になってからの介護は大変ですね。夫82歳、もう少し夫の世話をしたいのですが…