ー お便り紹介 ー
家族となると…広島県・Aさん 女
私自身は介護の仕事に就いて20年目。いずれは自分の親も…とは思っていましたが、まさかの認知症。80歳代の父は3年前にアルツハイマー型認知症と診断されました。症状は進むばかりです。仕事で介護、家に帰っても介護。仕事とプライベートの区別はつかなくなり、心も体も重く感じるようになりました。仕事では多くの認知症の方をお世話してきましたが、結局仕事は仕事。自分の家族となると…。家族の大変さ、気持ちを実感しております。
母の生きてきた知恵京都府・Bさん 女
母が認知症で施設に入居しています。最近ではほとんど言葉も話せなくなりました。週1回程度会いにいくのですが、ずっと寝ていたりして、寂しい気持ちになることが多いです。母が私くらいの時、どんな気持ちでいたのだろうとか、昔話に花をさかせるなどができないことが、とてもとても寂しいです。母の生きてきた知恵を受け継ぐこともできないので、認知症は辛い病気だなと思う今日この頃です。
介護者への援助も考えてほしい埼玉県・Dさん 女
アルツハイマー型認知症とわかって6年目の主人と二人暮らしです。幸い、よいケアマネさんやヘルパーさん、利用施設に恵まれ、在宅で介護しています。春先、主人が高熱を出し、その介護で腰を痛め、自分も風邪をひいてしまいました。その時も様々な方に助けられて何とか乗り切りました。介護保険のおかげで本人にはいろいろなサービスが安価で受けられ、ありがたい限りです。ただ、介護者に何かあった時どうしたらいいのか不安が募ります。在宅を推進するのであれば、介護者への援助も考えてほしいと思います。
念願の専門支援窓口新潟県・Eさん 男
私の念願であった、若年性認知症支援コーディネーターが県内の認知症疾患医療センターにひとりずつ9ヵ所配置され、今年度よりスタートすることが決定しました。7年前に57歳でアルツハイマー型認知症を発症した妻を介護している私は、周知用のパンフレットを手にして、嬉しくて嬉しくてたまりません。発症当時、専門支援部門がなかったため、私は不安とわからないことだらけで迷走し、奈落の底にいたようでした。平成24年にオレンジプランを知り光明が差し、各方面に専門支援窓口の必要性を訴え続けた私は、妻に最高のプレゼントができたと感じています。医療・福祉・就労の関係機関と家族とのつなぎ役として生活全般をサポートするコーディネーターに期待しますが、難しい職務ですので、息切れしないよう、スローペースで頑張ってもらいたいです。