本人が病院に行きたがらない場合の対処法

当事者の声

わたし、なんだか不安だけど、怖くて言えないの

~病院に行きたがらない私の気持ちを、わかってくれたらうれしい~

病院に行くのが嫌なのは、わがままだからじゃないの。
もしかして…と思っても、「認知症かもしれない」と誰かに言われたら、胸がギュッと苦しくなるんです。

「そんなはずはない」って思いたいし、「迷惑はかけてないはず」と自分を守ろうとする。
でも、その奥では、不安でいっぱいなんです。

だから、「最近ちょっとおかしいよ」と言われると、悲しくなるし、腹も立ってしまいます。
無理に連れて行かれたり、だまされたと気づいたら、もう誰も信じられなくなってしまうかもしれません。

お願いがあります。
わたしの“自尊心”を、そっと守ってください。

たとえば、「もの忘れも病気のサインらしいよ」「早めに調べたら安心できるみたい」
そんなふうに、怖がらせない言い方をしてもらえると、少しだけ気が楽になります。

「家族が心配してるから」と言ってくれるのもいいかもしれません。
あるいは、「健康診断がてら」「最近ちょっと疲れがたまってるし」など、自然なきっかけを作ってくれたら、ついて行きやすいです。

どうしても難しいときは、わたしと直接ではなくても、相談できるところがあるんですって。

地域包括支援センター

認知症疾患医療センター

市区町村の保健師さん

認知症コールセンター

「認知症初期集中支援チーム」などの地域支援

専門家と一緒に、どうしたらわたしが納得して病院へ行けるか、一緒に考えてくれると思います。

「本人が受診を嫌がる」ことは、珍しいことではありません。
でもその奥には、プライドと不安と、どうしていいか分からない気持ちがあるのです。

どうか、わたしを責めないで、あきらめないで。
わたしのペースに、少しだけ寄り添ってくれたら、きっとその先に進めると思うのです。