津軽はもう冬支度だった。道沿いには防雪柵が秋の深まりに追い立てられるように慌ただしく組み立てられ、その中を私は五所川原市のグループホーム「祥光苑」に向かっていた。このグループホームでは回想法を積極的に取り入れている。…
「認知症の施設は大丈夫なのかっ」東日本大震災が起きて放送はすぐさま災害放送に切り替わった。私たち福祉番組班はとりわけ災害時要支援者、災害弱者を対象に情報を集めた。が、あまりの甚大被害に情報が入らない。…
ウーム、深刻この上ない世界経済危機だ。このまま世界は日本はどうなっていくのだろう。私たちの子供達に未来はあるのだろうか。どう目を凝らしてもたちこめる暗雲ばかりで、未来を描くことが出来ない。不安はあちこちに広がる。…
メディアの仕事をしているものにとって最も手応えを覚えるのは、番組にまるで呼応するかのように世の中が大きく展開していく変化を目の当たりにするときだ。「認知症」のテーマがまさにそうだった。…