概要
10年前に認知症と診断された柿下秋男さん(69)は、師匠の鍋島次雄さんと出会い、「プログラムアート」の指導を受けてきました。プログラムアートは、作品作りを通して自分自身が意識できていない感情に気づき、新たな自分を発見する手法のこと。
柿下さんは、4年前に自画像を描いたことをきっかけに自分の殻を破って枠にとらわれない自由な作風を獲得し、以来作品を作り続けてきました。
2023年8月には、描き貯めた作品を集めて初めての個展を開催。訪れた多くの人が、柿下さんの「心」が描きたかった風景に魅了されました。
作品や活動を通して、「人は病を経ても新しい世界を手に入れられる」ということを体現した柿下さん。多くの人に支えられながら、これからも精力的に製作活動を続けていきます。(8:51)
【2024年1月25日公開】