

回想法はアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法です。過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できます。長く続けることで認知機能が改善することも明らかになり、日本でも認知症患者のリハビリテーションに利用されるようになりました。
回想法には介護施設などで専門家の指導を受けながらグループで行う方法と、個人で行う方法があります。家庭で行う場合でも特別な知識は必要ありません。本人が子どものころ遊んでいたおもちゃ、昔の写真、若いころに流行していた映画や音楽のビデオ・CDなど、過去を思い出しやすくするための道具を家族が用意し、必要に応じて問いかけをしながら、思い出話に耳を傾けるようにしてください。
記憶障害が進んでいても古い記憶は残っていることが多いため、次々話が出てくることも多いものです。本人が楽しんでできる方法なので、積極的に取り入れるといいでしょう。