1999年に発売された最初の抗認知症薬。認知症になると、脳内コリン作動性神経系が障害されるが、塩酸ドネぺジルは、アセチルコリンを分解する酵素のアセチルコリンエステラーゼを阻害することによってアセチルコリン量を増加させる。主な副作用は、下痢や食欲不振といった消化器症状。
塩酸ドネぺジルは内服薬で、アルツハイマー病とレビー小体病の進行を抑制する。2011年に新たに3種類の抗認知症薬が発売されたが、いずれもアルツハイマー病が対象で、レビー小体病に効果があるのは塩酸ドネぺジルのみとなっている。エーザイからアリセプトという商品名で販売されてきたが、2009年の販売特許切れ以降は数多くの後発品(ジェネリック)が発売されている。
塩酸ドネペジル
えんさんどねぺじる
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