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血管性認知症

けっかんせいにんちしょう

認知症の原因疾患の一つで、脳梗塞や脳出血などの脳の血管障害によって起こる認知症を指す。以前に脳血管障害にかかっていたり、高血圧、糖尿病、心疾患など脳血管障害の危険因子を持っている人に起こりやすく、アルツハイマー病を併発していることも多い。主な症状は、日常生活に支障を来たすような記憶障害とその他の認知機能障害(言葉、動作、認知、ものごとを計画立てて行う能力などの障害)だが、歩行障害、手足の麻痺、呂律が回りにくい、パーキンソン症状、転びやすい、排尿障害(頻尿、尿失禁など)、抑うつ、感情失禁(感情をコントロールできず、ちょっとしたことで泣いたり、怒ったりする)、夜間せん妄(夜になると意識レベルが低下して別人のような言動をする)などの症状が早期から見られることもある。根本的な治療法はないが、脳の働きや血流を改善する薬などを使って、症状の改善を図る。

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