認知症キーワード

記憶障害

きおくしょうがい

自分が体験した出来事や過去の記憶が抜け落ちる障害のこと。認知症の中核症状のひとつとして現れる。初期段階では「新しい事柄が覚えられなくなり、日常的に同じことを繰り返し聞いてくる」「しまった場所を忘れ、探し物が多くなる」「水道の蛇口の閉め忘れやコンロの火のつけっぱなし」などが目立つ。加齢によるもの忘れとは異なり、「最近のことからだんだん忘れていく」「体験したことを丸ごと忘れてしまう」といった特徴がある。そのため、「ご飯を食べさせてもらっていない」「誰かが財布を盗った」などと言い出し、介護する家族とトラブルになることも多く、日常生活にも支障が出るようになる。さらに進行すると昔のことも忘れ、言葉の意味も分からなくなって「あれ」とか「それ」とか特定の言葉だけを使うようになることもある。

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