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「認知症とともに生きる」ノート その6 〜認知症と聴く力〜
コラム町永 俊雄認知症を考える時、私たちはまず「認知症とは」と語り始めます。認知症当事者は、「わたしは」と語ります。私はこの立場の違いの認識が重要だと思います。
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「認知症とともに生きる」ノート その5 〜「認知症らしくない」と偏見〜
コラム町永 俊雄認知症の当事者の発信が盛んになってずいぶんたちます。当事者の発信は大きな力となってこの社会を変革してきました。認知症の人の声はまず、全国の地域で、息を潜めるようにして暮らしてきた多くの認知症の人の背中を押しました。
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「認知症とともに生きる」ノート その4 〜少子超高齢社会は、高齢者の問題なのか〜
コラム町永 俊雄宮本武蔵の言葉に、剣の奥義とは「観の目を強くし、見の目を弱くする」というのがあるそうです。
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「認知症とともに生きる」ノート その3 〜「自分ごと」と認知症〜
コラム町永 俊雄このコロナの日々、「認知症とともに生きる」ということを、この社会の大きな推力とするためにはもう一度、これまでの共生社会の点検が必要です。私はこのコロナの日々を、失われた2年間とはしたくないのです。
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「認知症とともに生きる」ノート その2 〜認知症になってものワナ〜
コラム町永 俊雄認知症EYES始まって以来の画期的連載企画(?)の前回は、このコロナの日々で誰もがこの社会への違和感を持ちながら過ごしてきたのではないか、しかし、実はそこに感じた違和感こそが今一度、自分を含めた社会のあり方を再検討するヒントなのではないか、そして、そこでの中心的な視座としては「認知症とともに生きる」と言うことがコロナの日々にそのもろさを露呈してしまったのは何故か、と言うところまであちこちに脱線しながらも記してきて、そこで、第一回を終わっています。
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「認知症とともに生きる」ノート その1 〜「ともに生きる」はどこからきたのか〜
コラム町永 俊雄桜の季節が近づいていますね。思えば、わんさと連れ立って花見に出かけられたのは2019年まででした。以来2年間にわたって新型コロナの日々が続いたわけですが、皆さんはどんな風に過ごしてきたのでしょうか。
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春よ来い 〜この春、花の下できっと会おう〜
コラム町永 俊雄仕事部屋に、コトリ、春を置くようにひとつの雛人形を置いた。まことに小さな手のヒラにのる素朴な造作の土人形である。造り手がこねて彩色し、細く小さく眉目を引いた可憐なお顔をしている。
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スフィンクスの謎 〜認知症とケアの力〜
コラム町永 俊雄このコラムも200回を超えた。第一回が2008年7月だからもう14年間続いているわけだ。コラムタイトルは認知症EYESだから、当然、認知症がテーマなのだが、200回を超えて描いたこの社会の認知症を改めて振り返ると、そこには大きな変化を見て取れる。
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がんが再発した時 〜京都のがんフォーラムに想う〜
コラム町永 俊雄京都でオンラインのがんフォーラムを開いた。フォーラムのテーマのひとつが、がんの再発だった。国立がん研究センターが運営する公式サイト、「がん情報サービス」の「転移・再発」の項目を読むと不思議な感銘を覚える。
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感染リスクという闇
コラム町永 俊雄この国で新型コロナウイルスの感染症の第一例目が確認されたのは、2020年の1月15日だった。それから2年が経った。現時点で740日を超えたのである。あるいは千日を超えるかもしれない。
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生きることを共にする ~認知症と社会と私~
コラム町永 俊雄みなさんはどんな正月を過ごしたのだろう。正月というのは不思議な歳時記で、なんだかんだ言っても除夜の鐘が響き、新しい年になるとだれもが改まった気分になる。
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笑顔とぬくもりの「認知症社会」へ
コラム町永 俊雄「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」とは、ヘーゲルの「法の哲学」の中の一節である。初めてこの言葉に接した時は、詩的で映像的で、神話に託された不思議な世界観にただ魅せられた。
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年末恒例 「2021認知症とともに生きるまち大賞」一挙掲載
コラム町永 俊雄今年の「認知症とともに生きるまち大賞」の表彰式とフォーラムを開催した。今年の「まち大賞」は、どれも不思議な活力がみなぎっていた。どの紹介映像にも、地域の人々の笑顔が輝いていた。
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「認知症とは」ではなく「私は」として 〜SHIGETAハウスで車座になって対話した〜
コラム町永 俊雄シゲタハウスで認知症を語り合った。参加したのは、東京慈恵会医科大学の繁田雅弘さんと慶應大学大学院教授の堀田聡子さん、今をときめく論客のおふたりである。
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「長谷川和夫を体験する」ということ
コラム町永 俊雄長谷川和夫さんが亡くなられた。敬虔なクリスチャンであったから、天に召されたというのがいいのかもしれない。自分の人生を生き抜き、その使命を果たして天に召されたと言うのが、いかにも先生の人格と生涯を語るふさわしさを感じる。
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認知症ケアと 共振する力 ~中島紀恵子の語りをたどる~
コラム町永 俊雄共感する力がこの社会を創ったというのは、長年、霊長類を研究し、そこから人間社会を洞察する京都大学総長だった山極寿一さんの論である。
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「死ぬのは怖くない」 がんの人のナラティブを受け継ぐ ~札幌・がんフォーラムの物語~
コラム町永 俊雄がん患者だったその女性は、3年前に亡くなった。その人の物語を、先日の札幌でのガンフォーラムで紹介した。不思議な力に満ちた、そして深い想いがつながるような「物語」だった。
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新たな日々への挽歌 〜どこに歩みだしていくのか〜
コラム町永 俊雄長く続いてきたコロナの事態も、収束の気配なのだろうか。人数制限などの規制緩和も進んで、経済を回して、ひょっとしたらリベンジ回復なのかという見方もある。
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「弱さ」を「強さ」にする社会へ 〜「“あかさたな”で研究者になる」を視て〜
コラム町永 俊雄番組の冒頭は意表をつくような物語に満ちた映像から始まる。深海から一群の泡が湧き起こり、そこに「潜水服は蝶の夢を見る、という映画をご覧になったことがありますか」という静かな語りかけのナレーションがかさなる。
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認知症らしくない
コラム町永 俊雄認知症の当事者発信を活発にしている人がしばしば経験することが、「あなたは認知症らしくない」と言われることだという。
認知症EYES独自視点のニュース解説とコラム
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