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認知症医療は「存在不安」に向き合う 〜「認知症は社会をケアする時代」のはじまり
コラム町永 俊雄認知症を取り巻く時代状況が、潮が満ちてくるようにして変わりつつある。思えば、かつて痴呆と呼ばれ世間から隠されていた痴呆の人々がやがて認知症の人という呼称となり、家族の思いを寄せあうようにして家族の会が結成され、当事者の発信につながり、そして施策が追いつくようにして更新され、認知症基本法を生み出した。
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がん患者の声は医療に届いているか 〜がんフォーラム大阪〜
コラム町永 俊雄ガンフォーラムを開くために大阪に行った。週末の大阪はインバウンドの客もあって大混雑。ホテルのチェックインに長蛇の列で30分ほどかかった。
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がんが再発した時 〜京都のがんフォーラムに想う〜
コラム町永 俊雄京都でオンラインのがんフォーラムを開いた。フォーラムのテーマのひとつが、がんの再発だった。国立がん研究センターが運営する公式サイト、「がん情報サービス」の「転移・再発」の項目を読むと不思議な感銘を覚える。
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「長谷川和夫を体験する」ということ
コラム町永 俊雄長谷川和夫さんが亡くなられた。敬虔なクリスチャンであったから、天に召されたというのがいいのかもしれない。自分の人生を生き抜き、その使命を果たして天に召されたと言うのが、いかにも先生の人格と生涯を語るふさわしさを感じる。
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「死ぬのは怖くない」 がんの人のナラティブを受け継ぐ ~札幌・がんフォーラムの物語~
コラム町永 俊雄がん患者だったその女性は、3年前に亡くなった。その人の物語を、先日の札幌でのガンフォーラムで紹介した。不思議な力に満ちた、そして深い想いがつながるような「物語」だった。
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がんフォーラムで「情報」を語りあう
コラム町永 俊雄オンラインでがんフォーラム「がんと生きる」を開いた。テーマは、「情報」である。がん患者にとっては、「情報」は第二の医療といわれるほど大きな意味を持つ。
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認知症ケアと「聞き書き」 その深い関わり
コラム町永 俊雄認知症の当事者をはじめ、様々な人とお会いし話し合い、そのことをコラムにしたり、また講演などで話したりする。誰かに会って話を聞くときに、私はほとんど取材ノートもICレコーダーも使わない。
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ワクチン接種が「努力義務」とはどういうことだろう
コラム町永 俊雄日本ではワクチン接種は国民の「努力義務」となっているのはなぜなのだろう。正誤を問うているのではない。その言葉でいま押し進められていくワクチン接種の背景で何が潜むか、あえて立ち止まるようにして「努力義務」の熟語を見つめる。
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イギリスの「認知症の人のワクチン接種のためのお役立ちガイド」を読む
コラム町永 俊雄新型コロナウイルスの事態は新たな局面を迎えようとしていて、それがかつてない国家規模の一大事業であるワクチンの接種だ。ワクチンをめぐっては様々な情報が入り乱れている。
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コロナの時代を切り拓く ~がんフォーラムが伝えたこと~
コラム町永 俊雄「がんと生きる」フォーラムを横浜で開いた。このオンラインフォーラムというのはどこか不思議な雰囲気だ。誰もいない会場に何台ものカメラが並び、そこで話し合う。
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介護崩壊を防ぐ!そのとき「現場」では何が起きていたか
コラム町永 俊雄緊急事態宣言の緊急事態とはなにか。その一つが医療の逼迫だ。医療が逼迫すれば、高齢者施設の利用者は感染してもすぐに入院できず、そのまま施設での療養を続けざるを得ない。
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コロナの時代だから見つけられた大切な秘密とはなにか
コラム町永 俊雄私の友人で長野県の小海町という美しい高原の町で地域医療に取り組んでいる医師がいる。人間性の豊かな人で、いや、人間味があると言った方がいいのかもしれない。
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介護崩壊と「 安心して感染できる社会」
コラム町永 俊雄「介護崩壊を防ぐために」というオンラインの話し合いにずっとオブザーバーで参加している。こうした介護関係者の議論の場は全国各地で様々な形で行われているようだが、私は仙台の「宮城の認知症を共に考える会」のオンラインの場に参加している。
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「認知症」を読む。医師 木之下徹の一冊
コラム町永 俊雄診察室では白衣でなく、一年中着慣れた(ヨレヨレとは言わない)Tシャツ、その大柄な身体を申し訳なさそうに幾分かがめるようにして認知症の人やその家族と接するのが、木之下徹医師のスタイルだ。
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認知症治療薬の開発と「認知症とともに生きる」
コラム町永 俊雄認知症の根本治療薬の開発が相次いで開発中止になった。報道によれば3月にはエーザイが、有力視されていた治療薬候補「アデュカヌマブ」の治験を中止すると発表したばかりで、今回はノバルティス社などが手がけてきた治療薬「CNP520」の治験の中止を決めた。
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「認知症」を語った先人たち
コラム町永 俊雄7月に長野県の佐久総合病院の「農村医学夏季大学」に参加してきた。交流会で、全国からの研究者や佐久病院小海診療所の由井和也医師と語りこんだ。
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医療は認知症に何ができるのか
コラム町永 俊雄認知症の流れは大きな広がりを見せている。各地に認知症カフェが開かれ、イベントには必ずオレンジ色の幟を持つ人々が街頭に立ち、認知症の本人と家族もまたつどいの場で談笑している。
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長谷川和夫さんが描く「認知症」
コラム町永 俊雄認知症に関わる人で、長谷川和夫さんを知らない人はまずいないだろう。認知症医療の第一人者であり、ケア専門職の育成にも力を注いだ。そして去年の10月、自身も認知症であることを公表した。
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認知症とともに「よく生きる」と「よく死ぬ」こと
コラム町永 俊雄この国の超高齢社会というのは、とりもなおさず認知症社会であり、また別の側面で言えば年間130万人が亡くなる「多死社会」である。将来推計ではさらに増え続け、子供人口の減少も続くとするなら、年ごとに大都市の人口がそっくり消滅していく時代である。
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アスリートの「言葉」 医療の「言葉」
コラム町永 俊雄平昌五輪のスピードスケート女子500と1000で、金と銀のメダルに輝いた小平奈緒選手。金メダルに届かなかったライバルの韓国の李相花(イ・サンファ)選手を抱きしめて声をかける姿は世界に感銘を与えた。
認知症EYES独自視点のニュース解説とコラム
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