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ピック病

ぴっくびょう

認知症にはアルツハイマー病やレビー小体病、前頭側頭型認知症などさまざまなタイプがあり、ピック病は前頭側頭型認知症の一種。かつては「前頭側頭型認知症=ピック病」とされることが多かったが、近年では前頭側頭型認知症の中でも「神経細胞の中にピック球という異常構造物がたまるタイプ」をピック病として区別するようになった。
大脳の前頭葉・側頭葉というところが萎縮し、初期はアルツハイマー病のような記憶障害はあまり見られないものの、人格・性格の変化といった症状が現れる。たとえば地味だったのにいきなり派手になりやたらと買い物をするようになった、逆に社交的だったのに引きこもるようになる、さらに万引きやルール違反など反社会的な行動なども目立つ。病気の進行を抑えたり、症状をコントロールしたりする薬はないが、比較的ゆっくり進行することが多い。

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