認知症では、問診、認知機能テスト、画像診断の3つの結果を総合して診断する。中でも問診は極めて重要な判断材料とされる。医師は本人と話すことで、記憶力や言語理解力、感情、意欲などを探っていく。また認知症が疑われる場合、本人の訴えだけで正確に状態を把握することが難しいため、一緒に暮らす家族に「いつごろから、どのような症状が出てきたのか」「現在どのような症状で困っているのか」、さらに既往症や治療中の病気、服用している薬などについて話を聞く。そのため家族はふだんから状況をメモしておき、受診の際に持参すると、診断に役立つ。
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