

認知症は本人や家族への問診、知能テスト、画像診断、血液検査などの結果を総合的に判断し、診断がなされます。問診では、まず患者の状態を身近で見ている家族から情報を得た上で、その結果をもとに本人に話を聞くのが一般的です。家族はいつごろからどのような症状が出始めたかなどを、整理しておくといいでしょう。本人の診察の時には、簡単な知能テストをします。知能テストにはさまざまな方法がありますが、最も多用されているのは「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」です。複数の知能テストをして総合的に評価する場合もあります。
問診や知能テストの結果から認知症が疑われる場合、SPECT(脳血流シンチグラフィ)やCT(コンピュータ断層装置)、MRI(核磁気共鳴コンピュータ断層装置)、PET(ポジトロン断層撮影)などの画像検査で脳の状態を調べます。画像で脳の萎縮の有無や血流の異常を確認できるため、アルツハイマー病なのか、あるいは脳血管性障害による認知症なのか、またどの程度病状が進行しているのかなどを、より確実に把握できます。