

認知症の原因となる病気はたくさんあります。また、症状もさまざまなので、ほかの病気と間違われる可能性があります。なかでも50代、60代のうつ病は、認知症と間違われやすいために注意が必要です。
うつ病になると、気分が落ち込み、ものごとへの興味や意欲を失うといった症状が続きます。記憶力が低下したり、判断力が失われたりするために、認知症と間違われやすい病気です。ただし、うつ病では自分の状態に不安を感じており、悲しさや寂しさ、空虚感などの感情的な障害が起こる点も認知症と大きく違います。急に症状が出ることがあったり、午前中に症状が強く出たりすることも、うつ病の大きな特徴です。
認知症は原因や症状の度合いによっては完治が難しいのですが、うつ病は治療法が確立されており、十分な休養と薬物療法、周囲の理解とサポートなどによって完全に治すことができます。両者は治療法も全く異なるため、医師の診断を仰ぐとともに、家族も両者の違いについてよく理解しておきたいものです。