町永 俊雄 記事一覧
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認知症基本法を語り合った 〜なにが変わるのかではなく、なにを変えるのか〜
コラム認知症基本法の勉強会が開かれた。勉強会はいつも三鷹にある認知症のクリニックで開かれるが、そこの診療が終わる夜になってだから参加者もまたそれぞれの仕事を終えてから集まってくる。学びのコモンズといった小さな志の集結である。
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認知症を語り合い 限りなく地域を拓く 〜岡山県津山市地域ミーティングにて〜
コラム岡山県津山市で地域ミーティングを開いた。津山市は岡山県第3の規模の市で、津山城址のある城下町の佇まい、古くからの文化都市である。
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上高地小紀行 〜夏の終わり、旅路の始まり〜
コラム上高地に行ってきた。8月のカレンダーも最後だから、そろそろ日本随一の山岳リゾートも息づくようにして季節が移ろうとしているに違いない。台風も一休みのこの時期を逃してなるものか。
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お盆の迎え火、そして送り火、夏の日々に想う
コラム八月も半ばを越そうとしているが、実はこの稿を記しているのはお盆の最中で、私の育った東京の下町では、お盆にはどこの家庭でも迎え火、送り火をしていた。
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岩手八幡平の農場の真ん中で「福祉」を聞いてきた 〜高橋和人が語るいのちの循環〜
コラム先日、岩手県八幡平で認知症シンポジウムに参加してきた。東北も暑かった。「会場の八幡平の体育館には冷房がないのです」と、主催の市の担当者や地域包括の人が恐縮しながらあちこちに大きな業務用の扇風機を備え、至る所に飲み物のペットボトルが置かれて、そうしてシンポジウムが開催された。
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本を読む少女は時代を超えて微笑む
コラム絶海の孤島に一冊の本を持っていくとしたら、それは何か、と言う設問があって、それは歎異抄、と言う人もいれば聖書という人、ある詩集とする人などそれぞれだ。
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認知症基本法の「わかりやすい版」をなぜ、つくったのか 〜声に出して読む「認知症基本法」〜
コラム認知症基本法の「わかりやすい版」を作成した。嬉しいことに、認知症の本人から自分のホームページに載せたいとか、さまざまな人から勉強会に使いたいといった声が寄せられた。わざわざ「よろしいだろうか」と丁寧に断りや許可を求める人々もいて、かえって恐縮する。
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秋田・地域ミーティングの奇跡 〜暮らしの中で語る「認知症とともに生きるまち」〜
コラム秋田県の社会福祉会館で「地域ミーティング」を開いた。去年に続いて2回目である。コロナの日々の真っ最中だった去年、地域で何ができるか、まずはそこに住む人々の声を聴こう、去年開催した1回目は、そんな原点に立ち帰るような地域ミーティングで、大きな手応えがあった。
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認知症基本法 「わかりやすい版」をつくりました
コラム6月14日に認知症基本法が成立しました。認知症の当事者や関わる人々からは、ようやく自分たちの思いが形になった、画期的であるという受け止めが多かったようです。
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朝のコーヒーの香りに包まれて、私のいちにちを始めるために
コラム朝のルーティンで、コーヒーを淹れる。それだけのことなのだが、何か人生に流れる時間がくっきりとするひとときである。
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チャットGPTのあれこれを、素人の私があちこちに飛びながら考えてみた
コラムこのところ、騒然と言った感じで論じられているのが、チャットGPTである。生成AIとも対話型GPTとかいろいろ言われていてよくわからない。そのわからなさがまた、どこか説明のつかない不安にからみとられる。
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三丁目郵便局の奇跡
コラムコロナの日々をくぐり抜けた開放感もあって、この大型連休はどこも大賑わいだったようだ。マスク外して笑顔あふれる各地の行楽地の様子がニュースに映し出された。
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「認知症とともに生きる」の碇を下ろす
コラムいよいよゴールデンウイーク突入だ。一年で一番いい季節とされる5月、まさにゴールデンウイーク、黄金週間である。しかし、私の属していた公共放送では、ゴールデンウイークとは言わない。大型連休ということになっている。
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認知症に関する四つの設問、あなたならどう答える?
コラムみなさんこんにちは、今ご紹介いただいたマチナガです。えーと、私はおわかりのように医者ではないし、介護職でもありません。たまたまメディアの世界で認知症というテーマに向き合ってきた立場です。
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認知症を「イチから学ぶ」 〜ハートネットTV「フクチッチ」の どこがすごいのか〜
コラムNHK Eテレのハートネットテレビに「フクチッチ」という番組がある。そのコンセプトは、「福祉の知識をイチから楽しく学べます!」という教養バラエティなのだそうだ。
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「笑顔で生きる」と涙 〜映画「オレンジ・ランプ」を観る〜
コラム丹野智文さんをモデルとした映画「オレンジ・ランプ」の初号試写会に参加した。初号試写とは、編集が終わったネガから焼き付けられた最初のプリントを見ることで、スタッフや関係者の試写会である。
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人生という放物線
コラムコロナの日々もどうやらひと区切りの気分だ。こんな時こそ自分自身を振り返りたい。しかも俯瞰的に。いや、そんなに難しいことではない。画用紙に一気にぐいっと我が人生の曲線を描いてみる。
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まちづくりは自分づくり 〜認知症と出合い直す〜
コラム愛知県豊田市にある高齢者のデイサービスの事業所を拠点にして、オンラインでの「交流タウンイベント・認知症とともに生きるまちづくり」を開催した。
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マスク着用の緩和は誰が判断するのか
コラムいよいよ、マスクの着用が緩和される。そのマスクの着用について、こんな見解が報道された。「マスクを着用しなくてもよいこととすることも考慮されうる」
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その人の権利から考える認知症条例 〜宮城の認知症をともに考える会の講演を聴きながら〜
コラムコロナの日々で変わったことのひとつに、オンラインの定着があります。当初は、対面でなければ互いの心情の機微がわからなくて、随分とギクシャクしたところもあったのですが、今ではすっかり馴染んでWEB上でのコミュニティの形成となっています。