認知症には薬を使う治療法(薬物治療)のほかに、薬を使わず脳を活性化して残っている認知機能や生活能力を高める「非薬物療法」もある。現在、認知症患者には主に、回想法、音楽療法、芸術療法、園芸療法、認知リハビリテーション、リアリティ・オリエンテーションなどの非薬物療法が行われている。このほかにも、ウォーキングや体操などの有酸素運動を取り入れた運動療法、動物とのふれあいを通じて感情の安定などを目指すペット療法などさまざまな方法がある。前頭側頭型認知症など抗認知症薬の効果がないタイプの認知症もあるので、非薬物療法の役割は大きい。
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非薬物治療
ひやくぶつちりょう
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