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「影を慕いて 男性介護者の喪失と葛藤」〜教師としてゆずれない思い 富樫夫婦の10年〜

概要

同い年の富樫智宏さんと千佳子さんは大学のフォークダンスサークルで知り合い、結婚。
智宏さんは中学校の教師、千佳子さんは小学校の音楽教師として働き、苦楽を共にしてきた間柄です。

千佳子さんは活動的で、9年前に68歳でアルツハイマー型認知症と診断されたあとも卓球やバドミントン、コーラスを楽しんできました。
しかし病気が進み施設に入所してからは日を追うごとに元気を失って、2018年3月に亡くなりました。

施設への入所はがんで闘病中だった智宏さんの介護負担を減らすためにやむを得ない決断でしたが、智宏さんは今も後悔の念を拭いきれないままです。
教師時代から子どもの情操教育を大切にし、音楽に対して譲れない思いを抱き続けてきた千佳子さん。智宏さんはそんな千佳子さんの思い出を一つ一つ整理して記録に残すことで、前に進もうとしています。(12:42)

【2020年10月6日公開】