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回想法でココロをつなぐ

クリップ

概要

ー クリップ1 其の壱 ー

「回想法」は、認知症の予防や症状の改善に効果が高いとされています。回想法を取り入れている青森県五所川原市のグループホーム「祥光苑」では、今まで閉じこもりがちだった入所者が、回想法に参加するようになってからはすすんで職員の仕事を手伝うようになるなど、意欲の向上が見られるようになったそうです。しかし入所者の一人、田中満雄さんは、回想法に参加しても自分から積極的に話をすることはありません。職員たちは田中さんも含めた参加者各々の反応について振り返り、次回に生かしています。入所者に輝いていたころの自分を取り戻してもらうべく、模索し続けているのです。

ー クリップ2 其の弐 ー

施設における回想法の取り組みの後編。当初、回想法にほとんど関心を示さなかった入居者、田中さんの記憶を掘り起こすきっかけになったのは、五所川原市の歴史民俗資料館から借りてきた昔のおもちゃや農機具。田中さんにとっては、子どものころの思い出が詰まった品々です。楽しそうにおもちゃを手にとり、農機具を動かす田中さん。日常生活ではあまり見せることのない「かつての自分」を周りの人に認めてもらうことで、心もほぐれてきたようです。回想法に参加するようになってから、すすんで施設の庭掃除をしたり、職員と買い物に出かけたりするなど、施設での生活を楽しめるようになりつつあります。

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