クリップ
-
1
規模の大きさを生かした同和園の取り組みを紹介
-
2
環境を生かした症状対策が利用者の安心に
概要
ー クリップ 1 ー
京都の醍醐にある「同和園」は、規模の大きい特別養護老人ホームです。利用者は288名で、その8割に認知症の症状があります。きめこまやかなケアが必要とされる認知症では、大規模施設におけるケアの弊害が指摘されていますが、同和園では規模の大きさを生かしたケアを展開しています。
ホームは23のユニットで構成され、グループホームの集合体のような作りです。ユニットの間にはリビングルームなどのパブリックスペースが設けられているため、利用者は自らの個室外でも居心地のいい場所を見つけることができています。また、人間関係などでトラブルが起きた場合、小規模施設では逃げ場がなくなってしまいますが、他のユニットに引越しをすることで解決を図ることも可能になっています。
集団で暮らす施設の中でも一人ひとりが自分らしく生きられるよう、さまざまな工夫をしているのです。(14:06)
ー クリップ 2 ー
特別養護老人ホーム「同和園」は、利用者の8割に認知症の症状が見られます。2回目の今回は、同ホームの環境を生かした症状対策が利用者の安心につながっている事例を紹介します。認知症のPTSD(周辺症状)の中でもよく見られるもののひとつが「徘徊」。同和園の利用者の中にも徘徊を繰り返す人が少なくありません。施設の場合、安全管理上制止せざるを得ない場合もありますが、同和園は敷地が広く、たくさんの職員の目もあって、安心して散歩ができる環境が確保できるため、職員は制止することなく見守るようにしています。「歩きたい」という意思決定を尊重することで、本人も落ち着き、いい効果をもたらしているとのこと。大規模施設というメリットに加え、職員との温かい関係が、利用者にとって安心して暮らせる環境を作り出しているのです。(12:52)
【2011年6月21日公開】