概要
9年前に若年性認知症と診断された中見川清秀さん(61)。妻の真理子さんとともに、栃木県小山市内の自宅で過ごす日々を続けてきましたが、一人で歩くのが難しくなり、飲み込む力も落ちてきました。2022年秋に誤嚥性肺炎で救急搬送されて以降は、目が離せない日々が続いています。
クリニックで点滴を受けた際、唾液も飲み込めなくなったときに延命するのかどうか意思確認をされたという真理子さん。「とてもショックだった」と振り返ります。様々な経験者の意見を聞き、悩んだ末に「延命のための胃ろう造設はしない」と決めましたが、一方で、「清秀さんのいない生活は考えられない」と葛藤も。
不安でいっぱいになり、訪問診療に来てくれている小坂由道医師(おやま城北クリニック)にこの先どうなるのかを尋ねたところ、「大丈夫だと思うよ。(今は難しいけれど)この先、口から食べられるようになる時期もあるはずだから」と、思いもかけない言葉が返ってきました。
また二人で春を迎えて一緒に桜を見たい。真理子さんは希望を抱きながら、清秀さんとの時間を大切に過ごしています。(17:27)
【2023年4月14日公開】
ゆっくりと のんびりと 真理ちゃんと一緒に 〜若年性認知症夫婦の選択〜 Part 1〜3
ゆっくりと のんびりと 真理ちゃんと一緒に 〜若年性認知症夫婦の選択〜 Part 4
ゆっくりと のんびりと 真理ちゃんと一緒に 〜若年性認知症夫婦の選択〜 Part 5
ゆっくりと のんびりと 真理ちゃんと一緒に 〜若年性認知症夫婦の選択〜 Part 7