概要
認知症当事者の丹野智文さん(48)は、2022年6月、ADI(国際アルツハイマー病協会)のロンドン大会に参加し、講演を行いました。
テーマは、診断の重要性について。9年前に認知症と診断されたときは不安と恐怖で泣いてばかりいたこと、明るく過ごす認知症の人と出会って前向きになれたこと、診断直後に認知症の経験者と出会える場を病院内に作る活動をしてきたことなどを話しました。
「認知症の人は診断を受ける前から何らかの症状を感じています。認知症とともに生きていくためにきちんと診断をしてもらい、自分の症状を受け入れることが大事です」と訴えた丹野さん。
ADI参加後に福祉ジャーナリストの町永俊雄さんとリモートで意見を交換し、「診断されると落ち込むけれど、這い上がる力があると身をもって感じています」と話しました。(12:08)
【2022年9月29日公開】