概要
香川県観音寺市で暮らす渡邊康平さん(77)は、72歳のときに脳梗塞を発症。その後、物忘れなどの症状が目立つようになり、血管性認知症と診断されました。
診断にショックを受け、しばらくは落ち込んでうつ状態が続きましたが、「周囲に認知症をオープンにしたことで気持ちが切り換えられた」と話します。近所の人たちがさりげなくサポートしてくれただけでなく、趣味の仲間たちもごく自然に受け入れてくれたのです。
周囲の優しさに包まれ元気を取り戻した渡邊さんは、認知症の当事者として体験や思いを語る講演活動をスタート。
さらに通院している病院で週1回開催されているオレンジカフェで、認知症の本人や家族の悩み相談に応じるようになりました。
認知症になったからこそ出来る役割を得た渡邊さん。生きる希望にあふれ、笑顔で充実した日々を送っています。(8:48)
【2020年3月9日公開】