概要
大分県佐伯市内にある「在宅支援クリニックえがお」。
訪問診療を行うクリニックですが、理事長の山内勇人医師が中心になってさまざまな地域活動を展開しています。
高齢者向けのお弁当作りもその一つです。
週に5回、管理栄養士や看護師などクリニックのスタッフや地域の人たちで作ったお弁当を、アンテナショップで販売。ショップには地域の飲食店も出店しているほか、高齢者や障害のある方に働く場を提供しています。
お弁当は配達も行っていて、一人暮らしのお年寄りの安否確認の役割も担っています。
さらに山内医師は地元の商店街で認知症の勉強会や相談会を開催。商店街の人たちも訪れる子どもに絵本の読み聞かせをしたり、カレーを食べながら幅広い世代が交流する機会を作るなど、自発的に活動を始め、活気が戻ってきました。
寄せ木細工のように、誰かが誰かの隙間を埋めながらガッチリと組み合わさっていく。高齢化が進む地域で、そんな頼もしい結びつきが生まれています。(14:54)
【2022年3月28日公開】