概要
認知症当事者の丹野智文さん(48)は、2022年6月、ADI(国際アルツハイマー病協会)ロンドン大会に参加した際に、ADI副ディレクターのコリン・キャパ―さんと対談。
話題の一つに上ったのは、コロナ禍における認知症の人たちの行動制限でした。
日本ではコロナを理由に鍵をかけられて家から出られなかった当事者が結構いましたが、丹野さんは当事者団体の代表として、感染対策をしつつこれまでどおりの活動を続けてきました。
「家に引きこもるよう強制されれば、多くのストレスがかかる。コロナにかかるよりも、自由に外に出ることができずにうつになってしまうほうが怖かった」と振り返ります。こうした行動は、認知症の当事者だからこその発想です。
丹野さんは、出来上がったものを当事者に与えるのではなく、何かを作っていく段階から当事者が参画することの大切さを訴えました。(12:20)
【2022年11月1日公開】