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レビー小体型認知症の現在

概要

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「レビー小体型認知症」は、認知症の原因疾患として少しずつ知られるようになりましたが、十分に理解されているとは言えません。そこで昭和40年代半ばにこの病気を発見した小阪憲司医師が3回にわたって解説していきます。
第1回は発見の経緯や原因、分類について。パーキンソン病と共通のレビー小体が主体の病気で、症状も似ていること、レビー小体を構成するタンパク質が解明され、新しい診断法や治療法の開発にも期待が持てるようになったことなどを伝えました。

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レビー小体型認知症を発見した小阪憲司医師がこの病気の知識を解説する3回シリーズ。 第2回は症状の特徴や診断基準、正確に診断するための知識などについて説明します。 症状は、「認知機能が変動する」「幻視がある」「パーキンソン病と同じような症状が出る」という3つが中心になりますが、最初は認知症状が出にくくむしろさまざまなBPSDが現れるなど、通常の認知症とは違っている点も少なくありません。小阪さんは「できるだけ早い時期に正確な診断をするには、本人の様子を十分に観察すること、病気を正しく理解することが大切です」と話します。

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レビー小体型認知症を発見した小阪憲司医師がこの病気の知識を解説する3回シリーズ。 最終回では治療法の進歩とケアの重要性について話しました。 レビー小体型認知症の場合、現時点では公的に認められた治療法はありませんが、アルツハイマー型などで使用されているアセチルコリン系の薬がレビー小体型にも効果があることがわかり、臨床治験でもいい結果が出ています。また、漢方薬の抑肝散も、BPSDを改善することが明らかになりました。さらにケアも重要で、病気に合わせた適切なケアをすることで症状を緩和させることが期待できます。