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認知症の人と家族の会
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」2014年12月号(413号)
ー お便り紹介 ー
追い詰められそうで怖い・・・兵庫県・Mさん 43歳 女
実母を在宅で介護しています。ケアマネとデイサービスからは、すっかりアルツハイマー型認知症扱いですが、診断が出ておらず、今のところMCIか初期段階だと私は思っています。
今年の春にMRIと長谷川式のテストを脳神経外科で受けましたが、長谷川式の結果がほぼ満点で、医師は私が何故認知症だと思うに至ったのか等の経過を個別に聞いてくれず、本人の前では何も話せませんでした。もっと丁寧な問診があるか、SPECT も受ければ違う結果だったかもしれないと思っています。ただ、長谷川式やミニメンタルのようなテストが得意な場合は、中期に入らなければ診断してもらうのは難しいのではないかとも思っています。
個人的に介護向きの性格ではない為、必要最低限の介護を目指して一切頑張らない意向です。ただ、ネグレクトと判断されるのが怖く、調べているうちに介護保険関係者からの介入で虐待するまで追い詰められてしまうのではないかと若干被害妄想気味になっているのが現状です。
実母の介護経験がゆとりに繋がって京都府・Tさん 73歳 女
アルツハイマー型認知症の夫はリバスタッチの貼り薬の効果があり、認知症の進行がかなり抑えられ、少しの時間の会話では他人にはほとんどわかりません。また、意欲が全くなく、散歩も自発的にはせず、生活全般、すべて介護家族のなすがまま。私は、夫の24時間を背負っている生活です。まだ手数のかかり具合は少ないのですが、あまりにもじっとしている夫との生活に付き合っているのがイヤになることがあります。物忘れのある夫と会話をしても楽しくなく、続きません。
実母を10年介護した経験があり、今ある程度ゆとりをもって夫に接していることが出来ているのだと思えます。
同じ病気でも違う症状宮城県・Sさん 51歳 女
毎月のぼ~れぽ~れを拝読させて頂いています。介護されている方々の声や薬の進化等に一喜一憂しております。私どもは平成22年11月に義母を病院にお願いして4年になります。少しずつ物忘れがひどくなり、興奮とこだわりが強くなり、社交的だったのに、引きこもりとなりました。原因はアルツハイマー型認知症です。お陰様で今は安定しております。しかし、平成24年11月より口からの食べ物を受け付けず、点滴となりました。同居の私たちも持病をもってしまい、自宅での介護は・・・。申し訳ないのですが、病院にお願いしています。
近所の方から「うちのおふくろ、アルツハイマーなんだけど、どうなるの?」と60歳代の方から質問され驚きました。世間に隠さず、オープンにされています。そのせいか、お母様も車で5分の所で一人暮らしをしています。同じ病気でも穏やかで、介護の家族も穏やかで、お手本にしたいと思いました。