体験談〜本人の声、家族の声〜

認知症の人と家族の会 
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」

2016年10月号(435号)

ー お便り紹介 ー

同居を始めたけれど…愛知県・Aさん 50歳代 女

独居だった母が認知症を発症し、同居を始めて4年です。同居前に「自宅の居心地がいい」と言っていた息子がこの春、大学進学のため、家を出ました。
もし、母がいなかったら…、同居を始めていなかったら…、自宅から通える大学を選んだのでは…と思えてしまい、涙がポロポロでてきます。身内にも言えず、心明かせる友に心中打ち明け、きょうも朝を迎えました。

癒されています富山県・Bさん 80歳代 男

「家族の会」に入会して一年になりました。被介護者の妻と介護者である私は、認知症カフェ、介護者のつどいなどを通して、心を癒され、世話人や仲間を通じて情報を満喫しております。
一年を振り返り、「家族の会」のことを知らず、参加していなかったら、介護に全力を注いでいただけに精神的に追い詰められ、絶望の淵に立っていたことと思います。

毎日行ける近くのカフェがあれば埼玉県・Cさん 60歳代 女

69歳の主人は、アルツハイマー型認知症と診断されてから5年目になります。
残念ながら閉店してしまいましたが、駅前のコーヒーチェーン店にほぼ毎日通っていました。店員の方やお客さんにも病気のことを言って、いろいろ配慮していただき、本当にお世話になりました。オレンジカフェもいいのですが、毎日行けるところに、手頃な価格のお店が利用できるとありがたいと思います。都合により閉店したのが残念でなりません。認知症が理解されるためにも、一般の方も一緒に利用できるお店や施設があればありがたいと思います。私の住む町のオレンジカフェは遠くて行けません。

幸せが続きますように北海道・Gさん 70歳代 女

毎月、「ぽ〜れぽ〜れ」を楽しみに待って、すみずみまで読んでいます。たくさんの出来事が掲載され、様々の出会いを感じます。あと何年したら、認知症の人は少なくなるのでしょうか?予防に力を入れ、何とかくい止めたいですね。
それにしても、人間の脳の不思議に驚いています。全部忘れないで、感情が残るんですもの。瞬間を生きる人々に幸せいっぱいの日々が続きますように。

※ 会員様からのお便りを原文のまま掲載しております。