体験談〜本人の声、家族の声〜

認知症の人と家族の会 
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」

2016年1月号(426号)

ー お便り紹介 ー

自分の人生がなくなるようで・・・山形県・Aさん 50歳代 女

80歳の母は約10年前に認知症と診断され、今は要介護5で特養に入所しています。
セミナーに参加して、このような会があることを知り、悩んでいることがあるので入会しました。
今、母は施設に入居していますが、長く家で介護したせいもあるのか、どうしても手放せなくて、面会に頻繁に行っています。自分も仕事をしているのですが、なんか、自分を犠牲にしていて、自分の人生がなくなるようで・・・。

終わらぬ介護はない東京県・Bさん 50歳代 男

88歳の実母は、今年の3月に家の中の段差で転び、腰痛のため一人では歩けなくなりました。認知症も患っており、ほぼ横になって寝ている状態で自宅で過ごしています。
「母親の介護」という意識で母に接するようになってから6カ月が過ぎましたが、一生懸命介護しようとするのに、言う事をなかなか聞いてくれない母にイライラする日々が続きました。これではいけないと思い、書籍以外の認知症に関する生の情報を集めたくて、認知症フォーラムなどに参加を始めました。今回、「認知症カフェを考える」というフォーラムに参加して「家族の会」の案内を頂戴し、入会させて頂こうと思いました。先輩の皆さま方の経験をお伺いし、参考として前向きに明るく介護に取り組めればと思っております。
終わらぬ介護はない、でも、先も見えない不安と焦燥・・・。まだ、始まったばかりの介護とともに生きる生活をゆっくり、しっかり、考えていきたいと思っています。

前向きに介護しています宮城県・Gさん 50歳代 女

母の介護はすでに10年以上に渡りますが、当初の苦悩からは考えられないほど、前向きな介護を続けていると自負できる日々を過ごしています。
型にはまらない介護を目指す施設を利用でき、家族の不安や負担が軽減されていきました。そうした施設が、介護保険の改定で運営しにくくなっている現状は悲しい限りです。

出かけて良かった新潟県・Iさん 60歳代 女

4月に初めて「つどい」に行きました。10名あまりの方々の、今のお話、過去のお話、これからのお話。出かけて良かった。参加して少しだけ気持ちが楽になっております。お話仲間にしていただくだけで、救われたような気持ちになり、すぐに会員にしてもらいました。

※ 会員様からのお便りを原文のまま掲載しております。