体験談〜本人の声、家族の声〜

認知症の人と家族の会 
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」

2016年3月号(428号)

ー お便り紹介 ー

穏やかに暮らせているけど・・・宮城県・Cさん 50歳代 女

83歳の父は10年以上前から認知症を疑う症状がありました。2年前に前頭側頭型認知症と診断されました。そんな父を通いで毎日みています。他の兄弟は遠方なので、なかなか世話をすることができません。
以前は攻撃的でしたが、薬を飲むようになり、私の対応やまわりの対応のおかげでだいぶ穏やかに暮らせるようになりました。
今困っていることは、お風呂に入らない、歯磨きができていない、食べたことを忘れるので、食べ過ぎになっていることです。

どう考えればいいのでしょう京都府・Dさん 女

85歳の父親は1年前にアルツハイマー型認知症と診断されました。母も私も認知症に関する知識も乏しく、父親の変化に本気で腹を立てたり、心労が募ったりしています。
少しでも楽しくこれからの時間を過ごすためにも、何をしたらいいのか、どう考えればいいのか気づきを得たいと思います。

徘徊がなくなりました大阪府・Hさん 女

5年前にアルツハイマー型認知症と診断された86歳の姑を介護しています。要介護3で、1年前から徘徊が始まり困っていました。丁度その頃、私が、両手の指先の肌荒れがひどく、姑に洗濯物のタオルなどをたたむことを頼んでみました。すると、丁寧に隅を揃えてたたんでくれました。手仕事をして満足したのか、徘徊がおさまりました。干してある洗濯物を見ても知らんぷりなのですが、目の前において「こんな風にたたんでください」と言うと、しっかり仕事をしてくれることがわかりました。
段取りなどはできなくても、部分的にできるものを示すことで、役にたっている実感が味わえているようです。表情も少しずつ変わってきました。

※ 会員様からのお便りを原文のまま掲載しております。