体験談〜本人の声、家族の声〜

認知症の人と家族の会 
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」

2017年3月号(440号)

ー お便り紹介 ー

これからも大丈夫!宮城県・Cさん 女

私の夫も64歳、5年を過ごしました。病院でどんどん世界の違う人になってしまう夫。先生から「5年になりましたね。奥さんもいろいろありましたが、頑張りましたね」と言っていただき、「いろいろと、少しおりこうさんになりました」と答えました。
今までの時間、これからの時間、あまり力を入れないで「成るように成る」で、大切な時間を夫と共に過ごしてまいりたいと思っております。「家族の会」の強い味方がついていてくださいますもの。これからも大丈夫!

心は生きている山形県・Dさん 女

人はひとりでは生きられない、人によっていくつになっても成長できる。そう思うことが多い日々。
要介護5、在宅酸素療法中、体位交換をしてもらい、食べさせてもらう母。しかし、家族と共にいる時、言葉は出なくても、その時その時の言葉のない会話は充分、母娘の交流として成り立っている。嬉しい時は笑わなくとも充分、笑顔と感じとれる。「心は生きている」この言葉のままの母…。

なにかできれば…埼玉県・Fさん 20歳代 男

施設にて、重度の認知症の方をみさせていただいております。施設入所されている方たちのご親族は、大切な家族が認知症となり、その関わり方や自分の人生について深く悩まれている方が多くいらっしゃいました。私個人の活動ではありますが、一介護職、一人の人として、そのような方たちの考えや思いを少しでも間近で受け取り、なにかできればと思っています。

母を支えてくれる仲間がいる愛媛県・Iさん 70歳代 女

私の実母は91歳、アルツハイマー型認知症を14年ほど患っており、昨年、介護認定更新で要介護2が継続となりました。
母は一人で暮らしており、同じ地域に住んでいる私が通い、介護しています。週3回のデイサービスに支えられて生活が成り立っていますが、時々行くのを嫌がり、私をハラハラさせます。
以前、東京に住んでいる長男宅で出産があるため20日間ほど上京することとなり、母を説得してショートステイを利用することにしましたが、ちょうどインフルエンザが流行し、施設が利用できなくなり、大変でした。近所に仲間づくりができていたので、母のことをお願いして上京することができました。地域で暮らしていくために必要なこと、仲間づくりができていて、本当に助かりました。

※ 会員様からのお便りを原文のまま掲載しております。