体験談〜本人の声、家族の声〜

認知症の人と家族の会 
会報誌「ぽ〜れぽ〜れ」

2018年10月号(459号)

ー お便り紹介 ー

前向きに交流会に…愛知県・Dさん 女

実母を介護して3年になります。昨年は状態の変化に対応できず、疲れきり、友人と疎遠になったり、「なぜ?どうして?」と24時間、眠れませんでした。
「家族の会」の交流の場を知り、少しずつ精神のバランスが戻ってきた感じです。皆さん、熱心に体験談を聞いてメモをとっている。自分はまだ明るく笑いながら交流する余裕はないのですが、前向きにどんどん交流会に出かけて、再び家族関係を見つめなおそうと考えています。

不安やつらさを軽くしたい神奈川県・Eさん 女

80歳代の母は去年、アルツハイマー型認知症と診断されました。母は「生きていても仕方がない」と口にするようになりました。少しでも不安やつらさが軽くなるなら、私は認知症のことを理解しようと思います。母は同じ悩みを持つ方と気持ちを共有できたらいいなとも思っています。

介護の日々は勉強と体験岡山県・Fさん 男

2011年、父親がアルツハイマー型認知症、母親がレビー小体型認知症と同時に診断され、僕の介護の日々が始まった。『打てる手はすべて打ってやろう』と考え、介護保険制度、成年後見制度を利用したり、主治医は脳神経外科の先生だったが、内科や整形外科、精神科の先生にも協力してもらい、両親の代わりに老人会の社会奉仕活動に参加して、地域の人と関係を作ったりした。毎日が忙しく、抗うつ薬を多めに飲んだりしたが、それでも今考えると、介護の日々ほどいろんなことを勉強し、いろんな体験をしたことはなかった。関わってくれた人すべてに「ありがとう」である。

今度は自分の番滋賀県・Gさん 女

いつも楽しみに「ぽ〜れぽ〜れ」を読ませていただいています。介護を終えて27年が経ち、今度は自分がされる番になりました。どうにかして、世話をかけずに、いつまでも元気に過ごしたいものです。それを願っています。

※ 会員様からのお便りを原文のまま掲載しております。